介護について。

2000年9月9日
昨日、老人施設に入居している祖母の所へ行った。
痴呆症でもう10年余りの入居になる。
行ける時は、週に1度、月に3度程は行っているのだが、介護士さんにはもう本当に頭が下がります。
いつもは食事は自分の部屋で食べさせてもらっているようだが、昨日部屋に行くといない。
ここの所、様態が芳しくなく個室に移されていた事もあったので、また部屋変わったのかと思いもしたが、名札はかかったままである。
おっかしいな〜と、思っていると一人の介護士さんが通りかかり、『あ、もこもこちゃんとこのおばあちゃん、食堂におるけんね〜』
え?!食堂〜〜〜?
と、下へ降りてみると比較的元気なおじいちゃんおばあちゃんが食事を待っている中で、同じ部屋のおばあちゃんと隣同士でちょこんと車椅子に座っている祖母を見つけた。
齢93になっても、姿勢のよさだけは変わらないなと思わず微笑ましくなってしまったものである。
5〜6人の介護士さんたちが、交代で20〜25人ほどいる食堂のおじいちゃんおばあちゃんたちに食事を食べさせている。
重労働なのに見ているだけでも大変そうである。
食事をおえ、部屋にもどりはしたが、車椅子からベッドへ降ろす術を私は知らない。
仕方なく、介護士さんを呼び、お願いすると笑顔で「●●ちゃ〜ん、(おばあちゃんとは呼ばない)ベッドに移ろうな〜」と、なんなくやってのけてくれる。
うちの祖母は今はやせてしまって骨と筋だけとはいえ、昔は巨体だったのに、軽がると。
昔からいらっしゃる介護士さん、看護婦さんたちは言う。
「まあ、入った頃は確かに大変だったよな。口は達者やし、杖ついたら何処へでも行けた。でも今はな、何かすると、必ず『有難う』っていうてくれるけん、うれしいわァ。可愛いんじょ。●●ちゃん」
その言葉を聞くのが嬉しく、通っているような私であった。

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